『スター・ウォーズ フォースの覚醒』最高の満足度と、唯一の不満。
2016/10/13
昨年末は『スター・ウォーズ エピソード7 フォースの覚醒』で
フィーバーしておりました。
劇場に3回足を運びましたが、一旦総括して
スピンオフ作品の『ローグワン』、次回作のエピソード8を
楽しみに待ちたいと思います。
(以下、ネタバレを若干含みますのでご留意ください)
◎J・J・エイブラムス監督、よくぞ当ててくれた。
絶対に結果を求められる打席で
スタンドに放り込んだ力量に感服しました。
これで以降の作品にもしっかりと予算がつきますし
存分にSWワールドを楽しめる礎が出来ました。ありがとうJJ!!
映像は最高に格好良く、CGっぽさはほぼ皆無。
JJエイブラムス監督の撮り方が好きで
カメラもダイナミックに動かしますし、
一番観たい画を確実に抑えてくれます。
最後のライトセーバー戦は
冷たく降り積もっていく雪と、
焼き付くライトセーバーに滴る汗の対比が
臨場感を誘い印象に残るシーンとなっていました。
エピソード1~3は神話世界のイメージでしたが
今作は全体に汚しが効いていてザラザラした質感で
より人間臭さのある演出で心ざわつきました。
◎キャスティングがよかった。
単純なルックスの良さでなく、ずっと見ていても飽きない
魅力を備えた俳優陣のチョイスが絶妙でした。
他出演作のイメージが無いため先入観なく楽しめましたし、
デイジー・リドリーのすっかりファンになってしまいましたよ。
ポーダメロンのXウィングによる見せ場が
もう少し見たかったのでエピソード8に期待です。
旧三部作出身のハリソン・フォード、
キャリー・フィッシャー、マーク・ハミル(ちょい役でしたが)も
作品に重厚感を加え、新キャストとの融合も絶妙なバランスでした。
×唯一の不満…
カイロレンが厨二病すぎ
悪役の存在感が重要なのに
駄々っ子のようなキレっぷりが
非常に残念クンでした。
マスクや十字架のライトセーバーなど
見た目が格好良かったので
実際のキャラとのギャップが大きかった…。
エピソード7、何か色々と既視感があるなぁと思っていたところ
電通のコピーライター:田中泰延さんの映画コラムを読んで合点がいきました。
エピソード7=Zガンダム
ということか。
※以降はガンダムをみてないとほぼ意味が分かりません
「反乱軍のレジスタンス」=「反地球連邦組織のエゥーゴ」
「蟄居してるルーク」=「幽閉されたアムロ」
そうすると、貧弱なカイロレンと
Zガンダムのキャラクターで共通してるのは
ジェリド・メサです。
Zの前半の物足りなさが
主人公カミーユのライバルである
ジェリドの存在の耐えがたき軽さに
起因していた事を思い出しました。
木星帰りの男・シロッコが台頭してきた辺りから
Zも面白くなってきましたからね。
あとカイロレン、マスク取り過ぎ
「逆襲のシャア」でシャアが素顔のシーンが多く
神秘性がやや薄れた感があったのと同じくで
マスクはあまり脱ぐべきでなかったのが私見です。
帝国の逆襲での見せ場のシーン、
「NO, I am your father」
ダースベイダーがマスクを脱がなかった演出は
適切だったと改めて思いました。
エピソード8でカイロレンの敵役としての成長、
もしくは新たな難敵の登場に期待です。
あと、世界観のデザイン的なジャンプも
もう少し見てみたいですね。
『ローグワン』のティザー映像が公開されましたが
非常に面白そうです、年末まで待ちきれません。
スピンオフ作品なので自由度が高いでしょうから
JJもちょっと羨ましく思っているのではないでしょうか。
T.HASE拝。